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1日8時間労働って長くない?昔はどうだったのか調べてみた

なつの考えごと
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こんにちは、なつです。

労働者の労働時間は、労働基準法で基本は1日8時間までと決まっていますね。
でも正直、1日8時間って長いと思ったことありませんか?

いつから人はこんなに働いていたんでしょうか……。
気になったので、調べてみました!

今回調査したデータは、かなりざっくりしたものです。
業種によって異なったり、調査対象も違っていたりしますので、参考程度に見ていってください。

江戸時代から今までの労働者の労働時間

では時代別に、1日の労働時間を紹介していきます。
ここでは、できるだけ「現代の会社に勤める正社員」と似た形態の職業などを紹介します。

江戸時代

まず江戸時代。
町人と呼ばれる、商人・職人が今の会社員と似ていると思うので、町人の労働時間を調べました。

江戸時代の商人の労働時間

番頭・手代と呼ばれる、今でいう役員や部長クラスの人たちが約12時間
若手や子供は12時間+αで働いていた。

商人の労働時間、思ったよりも長くないですか?!
昔って十分な灯りもないし、もっと労働時間は短いイメージがあったので驚きました。

江戸時代の職人の労働時間

実働約8時間
やるときはやるが、昼休みや休憩を取りながら基本はダラダラ。

職人については、今でいうフリーランスのような、個人のやりやすいペースでOK!という感じなのでしょう。

明治時代

次に、明治時代を見ていきましょう。
雇われて工場で働く人の労働時間を調べました。

明治時代の工場に勤める人の労働時間

基本約10~11時間労働だが、実際は残業したりブラックだったりで13〜17時間労働の場合も。

明治44年(1911年)に「工場法」が制定され、労働時間が12時間までと決められました。
ただし、対象は危険な仕事・15人以上の労働者がいること、かつ15歳未満と女性のみ。

明治時代はもっと長くてブラックだったようですね……。
8時間でも長いと思っているのに、17時間なんて考えられません!

そして、やっと出てきた労働に関する法律……!
でも条件が結構厳しいため、すべての労働者に適用されるわけではありませんでした。

大正時代

大正12年(1923年)に工場法が改正され条件が緩和されたことにより、工場法で守られる人口は増えたのではないかと予想できます。

ですが残念ながら大正時代の労働時間の情報は見つけられませんでした。
なのでChatGPTに聞いてみたところ、12~16時間程度だったとのことです。

昭和

そして、昭和。
(昭和に時代を付けると何か変な感じがするのでつけません……)

昭和時代

昭和初期は10~12時間程度。
昭和後期には8~9時間程度。

昭和22年(1947年)に労働基準法が制定され、1日の労働時間が8時間までとなった。

だいぶ今の時間に寄ってきましたね。
ただし、労働時間が減った理由には

  • 昭和後期にはパートタイム労働者が増えた
  • サービス残業が当たり前だった

という背景もあるため、単純に労働基準法のおかげで労働時間が減ったとは言えない可能性があります。

※この時代当たりから、職業ではなく「労働者」という括りになってくるので、データの対象が幅広くなってきます。

平成

次に、平成です。

平成の労働時間

フルタイム労働者は約8時間

こちらはパートタイム労働者を含まないデータです。

この頃から「サービス残業」という言葉が出始めたのではないでしょうか。
でもまだサービス残業の文化はしっかり残っており、きっとこの時間以上に労働してたんだろうな……と予想しています汗

令和

最後に令和の労働時間を見てみましょう。

令和

2020年の調べで、フルタイム労働者は約8時間
※ちなみにパートタイム労働者は週18時間(6時間×週3日程度)

平成と変わらず、約8時間ですね。
でもきっと、「サービス残業は良くない!」という認識が広がってきているので、平成に比べてサービス残業は減っているのではないかと思います。

まとめ

労働時間を表にまとめると、こんな感じ。

時代労働時間備考
江戸8~12時間
明治13~17時間
大正12~16時間※ChatGPT情報
昭和8~12時間
平成8時間
令和8時間

明治時代の文明開化が起こったあたりは労働時間が段違いでしたね。
そんな明治時代を抜いても、規制がなければ労働時間は12時間程度までは膨れ上がるようです。

労働基準法って素晴らしい……。

「8時間勤務つら~い!!」と嘆いていた私ですが、これを見て「この時代に生まれてよかった……」と安堵しました。汗

労働者以外の労働時間は?

ここまで、「現代の会社に勤める正社員」に近い人たちの労働時間を見てきましたが、他の人たちはどうだったんでしょうか。

例えば今でいう国家公務員、江戸時代で言う武士など、その土地を収める人たちですね。

ちょっと気になったので、こちらも調べてみました。

江戸時代

武士の労働時間を見てみます。

約4~6時間で、偉い武士ほど4時間と短く、中級~下級武士は6時間と長め。
ちなみに下っ端は給料が低く、家で内職しないと食べていけなかったそう。

明治時代

政府で働く役人を見てみます。

明治初期は約4時間
それから少しずつ長くなっていき、明治中期には約8時間に。

大正時代

残念ながら大正時代の労働時間の情報は見つけられませんでした。
なのでChatGPTに「大正時代の公務員の労働時間」を聞いてみたところ、8~10時間程度だったとのことです。

昭和

残念ながら昭和の労働時間の情報は見つけられませんでした。
なのでChatGPTに「昭和の公務員の労働時間」を聞いてみました。

昭和初期は8~10時間程度、中期から後期にかけては7時間程度まで減ったそうです。

※公務員の既定の労働時間は8時間程度のはずなので、ちょっと疑わしい情報ですね…

平成

2015年の労働時間は、国家公務員が8時間45分、地方公務員が8時間30分でした。
平成21年に、公務員の既定の労働時間が8時間から7時間45分になったそうです。

令和

残念ながら令和の労働時間の情報は見つけられませんでした。
なのでChatGPTに「令和の公務員の労働時間」を聞いてみたところ、6時間半~8時間とのことでした。

こちらもちょっと疑わしいですね……

まとめ

以上の情報をまとめたのがこちら。
ChatGPT情報は、ちょっと疑わしいので本当に参考程度に見てくださいね!

時代労働時間備考
江戸4~6時間
明治4~8時間
大正8~10時間※ChatGPT情報
昭和7~10時間※ChatGPT情報
平成8~9時間
令和6~8時間※ChatGPT情報

江戸時代の立場の高い人や明治時代初期の役人は、1日4時間程度の労働時間だったようですね。
うらやましい……。

そこから少しずつ労働時間が増え、民間人同じくらいになりました。

労働時間は8時間前後が合理的というか、バランスがいいということなのでしょうか。

おわりに

役人の労働時間は緩やかに伸びていったのに対し、労働者の労働時間は技術の発展とともに急激に伸びるという傾向がありましたね。

私は今会社員なので、どちらかというと後者の市民の立場。
今の8時間労働でも長いと思っているのに、100年以上前に生まれていたら17時間労働をしていた可能性もあると思うと、恐ろしくて震えます……!

きっと昔は昔の、現代は現代のいいところはあると思いますが、労働時間に関しては現代に生まれてよかったと感謝しつつ終わりたいと思います!笑